日経平均反発、小売銘柄好決算とノーベル賞受賞の御祝儀に注目

【東京株式市場】2016年10月3日

株式市場の振り返り-閑散相場の中で反発、完全なリスクオンには程遠く

2016年10月3日(月)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 16,598円(+148円、+0.9%) 反発
  • TOPIX 1,330.7(+7.9、+0.6%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 951.6(+3.4、+0.4%) 小幅反発

東証1部の出来高は14億9,684万株、売買代金は1兆6,279億円(概算)となりました。先週末より大幅減となり、約1ヶ月ぶりの薄商いです。欧州の金融リスクの後退から買いが先行しましたが、この商い状況を見る限り、投資家が恐る恐るとしたスタンスであること分かります。日経平均株価も一時は前日比+200円超高い場面がありましたが、本格上昇には至らなかったようです。

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一方、東証マザーズの出来高は6,205万株、売買代金は900億円となり、先週末より微増となりました。売買高は低水準ですが、引き続き値嵩株の売買が高水準を維持しているようです。東証マザーズ総合指数も小幅反発となり、終値でも950ポイントを回復しました。

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総じて上昇の中、小売セクターを始めとする内需関連銘柄に買いが集まる

個別銘柄では、花王(4452)が大幅高となり、ライオン(4912)、資生堂(4911)、ピジョン(7956)も値を上げました。小売株では、ドンキホーテホールディングス(7532)や良品計画(7453)が急騰し、しまむら(8227)やファーストリティリング(9983)も大幅上昇となっています。なお、先週末に業績下方修正を発表したセブン&アイ・ホールディングス(3382)は一時値を上げましたが、最後はほぼ変わらずで引けました。一方、ソフトバンクグループ(9984)が値を下げ、村田製作所(6981)や任天堂(7974)も小安く終わりました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)など時価総額の大きい銘柄が値を上げました。また、ブランジスタ(6176)が爆騰してストップ高となり、串カツ田中(3547)も小幅反発となっています。先週末にストップ高となったALBERT(3906)も小幅続伸となりました。ただ、全体的には新興市場らしくない静かな値動きに終始したと言えます。

本日(10月4日)の注目点-小売セクターの株価好調が続く一方で、ノーベル賞受賞の御祝儀相場も

決算発表が始まった小売セクターの株価が、想定以上に良好に推移しています。発表された実績が非常に好調な企業が多く、下期を懸念する向きは小さいようです。現時点では、相場全体を牽引する力強さは未だ見られないものの、これから主力級銘柄の決算発表が始まることで、期待は益々高まるものと予想されます。その小売株に関して4日(火)の相場は、しまむら(8227)の株価動向に注目です。

そうは言っても、依然として材料不足であることに変わりはありません。そこに飛び込んできた日本人(大隅良典氏)のノーベル賞(生理学・医学)受賞ニュース。目先、御祝儀も含めて、医療バイオ関連に物色の目が向かう可能性があります。もし、相応の御祝儀物色相場が訪れた場合、含み損を抱えた個人投資家にとっては、損切りも含めてポジション調整のチャンスと考えられます。間違っても、御祝儀気分に浸り過ぎないことが重要です。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。