世間が描く「良い母親像」のハードルが高すぎる

最近、育休から復職したばかりだというCさんは、世間が抱く「良い母親像」のハードルの高さを目の当たりにしたといいます。

「就活中の待遇や就職後の配属先、任される仕事内容など、性別によって扱いが異なる現実の厳しさを痛感したことは何度もありました。
女性の地位向上、なんて言われているけれど、やっぱり男と女じゃ同じようにはいかないんだ、って。

でも、そういった『仕事人』としての差だけじゃなくて、『母親』と『父親』になっても向けられる世間の目は全く違っていて、世知辛いなぁとしみじみ思います。今は時短勤務で働いていますが、子供が熱を出したとき、職場への罪悪感を覚えながら早退したり欠勤したりして対応するのは、毎回私です。父親が休んで看病をしてくれたことは一度もありません。

それでも、休日にほんの短い時間だけでも子供と遊べば、すっかり『良い父親』扱いです。一方で、仕事と家事・育児に日々追われてどれも中途半端になってしまっている私は、子供に手をかけ愛情をかけて育てる、世間でいう『良い母親』とは程遠いのだろうな、と思います。

いわゆる『良い母親像』に近づきたいという気持ちもありますが、現実的には不可能。男親のそれと比べて、あまりにもハードルが高すぎると感じます」