おわりに
共働き世帯が増えるこんにち、「家事や育児は女性の仕事」などという価値観を持つ人は、特に若い世代の中では減りつつあるのではないかと思います。
一方、未だ「母親はこうあるべき」「家のことは妻がやって当たり前」という考え方も、根強く残っていることは事実。そして、当事者である女性たち自身が、その固定観念に囚われてしまっているという指摘もあります。
現実にそぐわない「べき論」に振り回されて追い込まれることは、決して幸せとはいえないでしょう。
各家庭のスタイルに合った形で、家事や育児の分業を進めていく発想こそ、これからの家族に求められていることなのかもしれません。
犬養 のぞみ