お客様の「感染防止」目的なのに・・・「待たされて怒る客」
飲食店でのできごと
Bさんは飲食店に勤務する女性。Bさんが勤めるお店では、感染症対策として1つのテーブルに座ることができる人数を制限しているといいます。このため、座ることができる人数以上のグループが来店した場合は、隣り合った席が空くまで待っていただく必要があります。
ある日のディナータイムのこと。
1つのテーブル席には収まらない人数のグループが1組ご来店。案内係を担当していたBさんは、
- そのグループに全員一緒のテーブル席には案内できないこと
- 隣り合った席が空き次第ご案内すること
を伝え、待合スペースで待機していただくようお願いをしました。しかし、その日はタイミングが悪く、なかなかそのグループを通すことができるテーブルが空かなかったそう。
その後、そのグループ以外にもお客様が続々入店。Bさんは、少しでも待っている人を減らそうと、とりあえず少人数のお客様から先に、カウンター席や2人掛けの席への誘導を始めたのです。
すると、何組かを案内したところで、そのグループの代表らしき男性が、「いつまで待たせる気だ!」とBさんを怒鳴りつけたのです。とっさに「申し訳ございません。なかなかお席が空かなくて…」と謝ったBさんですが、その男性は怒りが収まらないのか、「もううちの人数以上の人間を中に入れてるじゃないか。客をなめているのか!」と、Bさんに手をあげようとしてきたのです。
さすがに暴力は見過ごせないと、周囲にいた人たちがあわてて男性客を制止。後から出てきた店長が丁寧に謝罪して「離れていてもいいなら」と、すぐに席を用意したことで、その場は収まりました。
しかし、その男性客が食事をしている間、Bさんは震えが止まらず、仕事にならなくなってしまったそう。
「たしかに何組も先に通してしまったのは配慮が足りなくて、本当に申し訳なかったと思います。でも、気が立っていたとはいえ、あんなにすぐに店員に怒鳴ったり、手をあげる人がいるなんて…。お客様ってそんなにえらいんでしょうか?」