「実家暮らしの若者」がアメリカで増加…失業だけではない、その意外な理由

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日本では成人した子が親と同居することはめずらしいことではありません。しかし、アメリカでは高校を卒業した18歳頃から親元を離れ自立する、という社会的な共通認識が根付いています。しかし、その認識は年々低下傾向。2020年7月には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響もあり、18歳~29歳の半数以上が親の家に住んでいるということです。

自由と自立を重視するアメリカ人がなぜ親と同居するようになったのでしょうか。

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成人が親と同居するのは「自立心の欠如」?

米Pew Research Centerが2020年7月に行った調査によると、アメリカの18歳~29歳の52%が親と同居しているということです(※1)

成人しても親と同居ということは、日本を含めアジアの多くの国ではめずらしいことはありません。しかし、アメリカでは多くの州で18歳になると「成人」とみなされ、自立心が求められます。成人しても親と同居していることは、親にとっても、子どもにとっても自立心が欠如しているように見られ、あまりよいイメージとはいえませんでした。

高校卒業後は寮に入ったり、友人とアパートを借りたり、親から離れようとする意識は1950年頃から強くなり、1960年には親と同居する18歳~29歳の成人はたった29%だったようです。しかしそれ以降、親と同居する成人は年々増え続け、2000年からはより顕著となりました(※1)

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執筆者

米州立大学 経済学部卒(Summa Cum Laude)。日本の専門商社にて海外輸出業務に従事した後、米州立大学のアクセシビリティサービスで障害学生支援に携わる。現在は、アメリカの低所得層の子供達を対象にした学習支援団体に所属し小学生と共に成長中。Twitter :MikiBright3