新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に振り回された2020年。多くの方が感染拡大防止のために自粛や制約を受け生活したと思います。株式会社groove agentが「2020年末に帰省をするかしないか」(都外に実家がある30〜40代の都内在住者1,500人を対象)調査したところ、都外に実家を持つ方の実に7割が帰省しないと回答しています。

本来なら親戚一同が集まり顔を合わせることの多いお正月。新年から我慢の年である今回は「祖父母が寂しくないようにオンラインを駆使して少しでも楽しもう」と企画する方がいる一方、その気持ちを全くくみ取らない方も存在する様子。双方の意見は相いれないものなのでしょうか。

例年、多忙な兄弟が会えるのはお正月だけ

地方都市に夫の実家があるというRさん。ご主人は4人兄弟のためなかなか全員がそろうことができません。職種も違うため夏季休暇を合わせることは難しく、その結果一族が顔をそろえられるのはお正月期間しかありません。それでも、パートナーの実家への帰省などを考えると丸一日取れればいいほうだといいます。

「私の実家は姉妹2人なので、普段から帰省の日程など比較的簡単に合わせることができます。でも、夫の兄弟は男3人に女1人なのでどうしても男性陣の連絡が途絶えやすく。兄弟で調整してもらおうとすると話が進まないので、自然と妻たちとお姉さんが連絡を取り合い調整するようになっていました。」

Rさんを含めたお嫁さんプラスご主人のお姉さんがお義母さんと話し合い、全員が無理なくそろう日程を調整する。それが恒例となっていたそう。しかし、この作業を快く思っていない方がいたそうです。

「三男の奥さんは都会育ちで『田舎ってまだそんなことやってるんですね』なんて口に出してしまうタイプ。次男の嫁である私も全く思わないわけではありませんが、年に一度のことだし、波風立たせるほどのことでもないので合わせているのですが、彼女は自分の実家が大好きなので夫の実家に協力的ではありません。

いつもハラハラする年末ですが、今年はこのご時世を鑑みて早い段階で帰省を断念。彼女の言動に気をもむことなく過ごせると思ったのですが、そう簡単にはいきませんでした」