お金のことを真剣に考えることができた

COVID-19の影響で、例年忙しくしている5月の連休に夫が家にいました。幸いにも収入が激減することはなかったのですが、やはり心配なのはお金のこと。特に我が家は大学受験を控える子どもがいるので、この状況が続いたらどうなるのだろうと不安でいっぱいでした。お金に関しては、普段から運用をしたり節約をするなど工夫もしていますが、これまで以上に考えました。

例えば少し無理をしてでも貯金額を増やそう、運用に回そうと思いましたし、収入を増やすために何ができるのかも考えました。そんな中で夫が新しいことを始めるなど、転機になるような動きもあって我が家も変わりつつあります。これまでなかなかできなかったことを思い切ってやろう!という勇気をもらったというか、そんなことも筆者にとっては幸せなことでした。

感染させてはいけない。他の人のことを考えられた

筆者が住む地域では、この原稿を書いている時点(2020年12月16日)で、感染者は2人しか出ていません。差別されるという報道もあるように、自分が感染したら本当に一大事です。だからこそ感染しないように注意すると同時に、他の人も感染させてはいけないという気持ちが強くなりました。もし感染させてしまったら、その人だけではなく家族や周囲の人にも広がってしまう。もしかしたら高齢の方や疾患を持っている方がいるかもしれない。そう思えるようになったのも事実です。人への接し方、思いやり、労る気持ち、これまで忘れがちだったことがはっきりと思い出されたような気がします。

当たり前のことに、感謝できた

学校が休校になったり、外出がしづらくなるなど生活面での不便さがある中で感じたのは、「当たり前」と思っていたことは、実は「当たり前ではない」ということでした。そのことをとても強く感じたのは、医療の現場です。10月の半ばに通院する機会があって、受験の子どももいるためインフルエンザのワクチン接種の予約をしようと思いました。でもその時点で10月の予約は無理といわれました。

11月になれば平日なら空きがあったのですが、夕方5時までに病院に来てくださいといわれました。子どもは学校があるので、その時間には間に合いそうもありません。早退するしかないかなと筆者が困っていると、1人の看護師さんが「多少遅れても大丈夫だから来てください。受験生なんでしょ」といってくれたのです。

例年はインフルエンザのワクチン接種も何の不便もなく予約ができていました。でも2020年は違います。そんな中で看護師さんの優しさに触れて、当たり前だと思っていたことは、実はたくさんの人の支えがあるからこそなのだなと思えました。