もとは別々の家で育った二人が共に暮らす「結婚」。長い年月をかけて、価値観の違いをすり合わせながら、ひとつの家庭を作っていくことになります。

当事者ふたりが意識を合わせるだけでも大変ことはたくさん。さらに、お互いの実家が絡んでくるのが結婚というもの。その中でも、一番やっかいなのが、永遠のライバルともいえる、嫁と姑、かもしれません。

でも、ちょっと待って。嫁も姑も、最初から相手が大嫌いだった、というケースばかりではないですよね?

今回は、「お嫁さんと仲良くするつもりが、嫌われちゃった・・・ 」というお義母さんたちのトホホなエピソードをご紹介していきます。

親切心でアドバイスをしたつもりが…。

数年前に息子さんが結婚し、近居をしているというAさん。「長男のお嫁さんに、すっかり嫌われた…」と肩を落とします。

「息子に言わせると、『子育てに口を出しすぎ』なんだそうで…

『子どもができた』と報告されたときは、本当に嬉しかったんです。『あいつも実家が遠くて、いろいろ心細いだろうから、色々教えてやってよ』と息子に言われたこともあり、育児に関しては全面的にサポートしてあげようと思っていたんですが…」

Aさんは、お嫁さんの妊娠中に、自分が愛読していた子育ての本を贈りました。また、自分の息子たちには、経済的な事情で「早期教育」を受けさせることができなかったので、孫がおしゃべりをはじめたころには、幼児用の学習用ドリルをプレゼント。

近所でも評判のエリート幼稚園のパンフレットを取り寄せて渡してあげたり、お孫さんを通わせているという友人から話を聞いてきたり…と積極的に動いていたそう。

ただ、一方のお嫁さんは口では「ありがとうございます」と言うものの、いつもなんだか微妙な表情…。そのうち、だんだんと顔を見せる機会が減ってきて、そろそろ幼稚園を決めなくては…というころには、ほとんどAさん宅に顔を見せなくなってしまったそう。

どうしたのかと思い、息子さんに連絡を取ってみたところ、「母さん、悪いんだけど、子どものことであれこれ言うのやめてもらえないかな。あいつ、母さんが子供の教育のことで、あれこれ言ってくれるのが迷惑みたいなんだよね」という話が。

Aさんはこぼします。
「単純に、育児の先輩として教えてあげようという、親切心だったのですが・・・。でも、お嫁さんにしてみれば、強く言い返せない相手からの押し付けだったんですね。

最初の息子の言葉を真に受けすぎず、そっと見守っておけばよかった。今は、孫の教育に関する話題は出さないようにしています。でも、すっかり私に苦手意識が芽生えてしまったみたいで・・・。本当に用事がある時しか、こちらに来てくれなくなりました。

せっかく近所に住んでいるのに、孫にもほとんど会えなくなり、後悔しています」