待てど暮らせど始まらない在宅ワーク

続いてご紹介するのは専業主婦のTさん40代。

去年の春、新型コロナが感染拡大し始めたころ、Tさんの夫が「俺の職場も在宅ワークに切り替わるに違いない、そのときのために最適な環境を作っておく」と宣言。

新しいノートパソコンに作業用デスク、チェアなど一式の他に、ウェブカメラやマイクなどを買い揃え始めたそう。

「百歩譲ってパソコンはわかるけれど、机やイスは今あるのでいいんじゃない? カメラだって内蔵されてるんじゃないの?」と苦言を呈するTさんに向かって「最上のパフォーマンスは最上の環境から生まれるんだよ」と夫。

挙句の果てには「Zoomを使うときに必要だから」と背景布まで購入したのには、開いた口がふさがらなかったそう。

しかし、ふたを開けてみると…

「うちの地域はさほど感染者が多くなかったからか、夫の会社、まったく在宅ワークに切り替わらなかったんです」

結局、大枚をはたいて買ったパソコンにデスク、チェアなどは夫が動画閲覧やゲームをするためだけに使われているそう。

「まったく使わないよりましだろう?なんて言いますが…ほんとに無駄な買い物だったと思いますよ」

足元のコロナ“第3波”でいよいよ出番、となるのでしょうか。もちろん、出番が来ない状況の方が喜ばしくはあるのですが。

安心感を求めてマスクをため込んだ

最後にご紹介するのは、50代の主婦、Jさん。Jさんは新型コロナウイルスが流行し始めたころ、マスクが無くなることが異様に怖かった、と振り返ります。