「感染リスクを抑えられる」「帰省自粛で会えなくてもお年玉を渡すことができる」といった理由が、お年玉のキャッシュレス化を後押ししているようです。

一方で、キャッシュレス化に反対する理由としては「お金のありがたみ・価値が分からない」「伝統だから・情緒がない」「セキュリティが不安」「現金のほうが使いやすい」などの意見があがっており、お年玉のキャッシュレス化には100人いれば100人それぞれ異なった考え方や価値観があると言えそうです。

実際にお年玉をキャッシュレスで渡すつもりの人はどれくらい?

キャッシュレス賛成派が過半数を超えてはいるものの、実際にキャッシュレスでお年玉をあげるつもりの人はどのくらいいるのでしょうか。

同調査の中で「2021年はお年玉をどのようにあげますか?」と聞いたところ、「キャッシュレスであげる」と答えた人は全体のわずか9%でした。なお、キャッシュレス手段としては「〜Payなどのスマホ決済」「プリペイド型電子マネー(nanaco・WAON・楽天Edyなど)」「交通系ICカード」が上位にあげられています。

「キャッシュレスであげる」と回答した人の割合は、2019年は4%、2020年は7%でしたので、ゆるやかに増加傾向にはありますが、「お年玉のキャッシュレス化には賛成だけれど、実際に自分がキャッシュレスでお年玉をあげるのは抵抗がある…」という人も少なくないことがうかがえます。

ちなみに、筆者も今年は年末年始の帰省は控える予定でおり、例年であれば甥っ子や姪っ子に渡していたお年玉をどうするべきかはまだ決めかねているところです。