お年玉は子どもにとって「お金」を学ぶ絶好の機会
お年玉と言えば「ぽち袋に入れて直接手渡しするもの」という考えを持っている人にとって、お年玉をキャッシュレス化するというのは、どことなく情緒がなく味気ないものに思われるかもしれません。
お年玉のキャッシュレス反対派から「お金のありがたみ・価値が分からない」といった指摘があったように、お年玉は子どもがまとまったお金を手にすることができる数少ない機会であり、お金の使い方を学ぶ絶好のチャンスとも言えます。
子どもは、もらったお金のうちどれぐらいの金額を何に使うのか、どれぐらいを貯金に回すのかといったことを通じて、お金の管理の仕方などを学んでいきます。今後ますますキャッシュレス化の波が進行していくことを考えると、お金の価値をきちんと理解した上で、多様な決済手段に慣れるのも大切なことでしょう。
ついコロナ禍や大人の事情に目が向きがちですが、子どもの教育という面からも、年齢や成長に合わせて適切なお年玉のあげ方を考えていきたいものですね。
【参考資料】
日本経済新聞「GoToトラベル全国で一時停止 12月28日~1月11日」
日本ファイナンシャルアカデミー株式会社「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」
川上 俊介