たとえば、わずか2年強前に2018年「今年の一皿」を受賞した「鯖」を思い返してみましょう。

2018年、鯖はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸を多く含み、健康効果も期待できるということで大ブームとなり、スーパーなどで缶詰(通称:鯖缶)が一時的に深刻な品不足となりました。また、鯖バーガーや鯖しゃぶなども人気を集め、専門店も登場したくらいです。

また、その前年(2017年)の大賞を受賞した「鶏むね肉料理」も同様です。

「むね肉」の高たんぱく・低脂肪の特性に注目が集まり、抗疲労効果や抗酸化作用があるイミダゾールジペプチドが豊富に含まれる「むね肉」の機能性が評価され、女性を中心に一大ブームとなりました。鶏むね肉と野菜のサラダは、オフィス街のランチ時には売り切れ続出で、スーパーなどでも品不足となったのは記憶に新しいところです。

受賞時がピークでその後は下降線を辿るパターンが続く

2016年に大ブームとなった「パクチー料理」も、依然として根強いファンはいるものの、雨後のタケノコの如く登場した専門料理店はほとんど見かけなくなりました。2014年の「ジビエ料理」も徐々に定着しつつある中で、昨今の豚インフルエンザ問題(注:野生のイノシシが感染源と言われています)などで今一つパッとしないのが実情でしょう。

そして、昨年2019年に一大社会現象にもなったタピオカはどうでしょうか。こちらは、コロナ禍の影響があったにもかかわらず、人気が急降下することはなく、安定した市場拡大が続いているようです。

ただ、新規参入店の増加率は明らかに鈍化しており、また、タピオカの輸入量は完全にピークを過ぎています。一部では、大都市でのタピオカ店舗数に余剰感が出始めたという話もあり、もう少し様子を見る必要があるでしょう。