教育費の家計への負担は年々重くなっているようです。とはいえ、出来るだけ教育にお金をかけたいと考える家庭も増えているということです。教育費を投資と考える人もいるようです。教育の中でも、習い事については、させる、させない、また、どんな活動がいいのかは個人差や本人の意志、また予算、子どもの時間の優先順位を考えると決めるのはなかなか難しいところです。

今回は参考までに、ある「楽器演奏と脳の発達の関連についての研究」をもとに「楽器演奏」という習い事について考えます。

子どもの習い事の費用

ベネッセ教育総合研究所が2017年3月行った「学校外教育活動に関する調査」(※1)によると、

3人に2人が『教育にお金がかかり過ぎると思う』と回答しており、重い負担感をもっている。その一方で、『教育にはできるだけお金をかけるようにしている』という意識は(前回調査の)2013年より増加している。
(出典:ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査」

ということです。

この調査によると、学校教育費以外の塾など習い事にかける年齢別1人あたり月費用の平均額は以下の通りです。

3歳:3,200円
年少(4歳) :4,800円
年中(5歳) :7,900円
年長(6歳) :9,800円
小学1年生(7歳) :1万1,600円
小学2年生(8歳) :1万1,900円
小学3年生(9歳) :1万4,800円
小学4年生(10歳) :1万6,500円
小学5年生(11歳) :1万8,700円
小学6年生(12歳) :1万8,400円
中学1年生(13歳) :1万8,800円
中学2年生(14歳) :2万1,500円
中学3年生(15歳) :2万5,900円
高校1年生(16歳) :1万4,300円
高校2年生(17歳) :1万7,600円
高校2年生(18歳) :1万8,900円

内訳は、塾、英会話、お習字などの学習活動、水泳などスポーツ活動、ピアノなど芸術活動、その他、に別れています。どの学年でも占める割合が高いのはこの順番です。