上司として心がけたい行動とは?

では、上司はとして何を心がければいいのでしょうか。

フィードバックをする

「フィードバックをくれないと、何がよくて何がダメなのかわからない。とにかく何かフィードバックしてほしい」と話すのは人材系企業で働くBさん。Bさんが作成した資料を「データで送って」といって自分で手直ししてしまう上司。Bさんは「何が悪くて、どういう意図で修正したのか理由も教えてほしい。じゃなきゃ次に応用がきかない」と話します。確かに、いいことも悪いこともしっかり伝え、次につながるように促し、育てていくのが管理職の大事な役割です。

褒める

「叱られてばかりで、全然褒められない。いい結果にも反応なし。上司にとっては当然の成果でも頑張りをもう少し褒めてほしい」というのは金融機関勤務のDさん。まだ経験の浅い若手社員にしてみれば、試行錯誤しながらやり遂げた仕事。若手社員と一緒に成果を喜び、褒めることが若手社員のモチベーションにもつながるのではないでしょうか。

部下と部下の仕事を尊重する

ネット系企業で働くIさんは、「自分はどんなことも頑張ってやる。それなのに、『そんな仕事いいから、こっちを早くやって』とか『それより優先するものがあるだろう』みたいにいわれるとツライ」といいます。部下が懸命に手を動かして頑張っていることを評価したり感謝したりする気持ちがない人は、疎まれても仕方ないでしょう。どんな仕事でもやり遂げることで成長にもつながります。優先順位を考えてほしいといういい分もあるかもしれませんが、「大事じゃない」というニュアンスより「この仕事は急ぎだから先にやって」と伝えれば相手が受ける印象も変わるかもしれません。