ついに子どもにまで影響が…

事件は、教室でBさんの子の筆箱がなくなり、翌日にそれをAさんの子が見つけたことから始まります。その際にBさんの子が『実は〇〇(Aさんの子)が盗んで隠したんだ』と周囲に話していたらしいのです。担任は「〇〇は第一発見者。証拠もなく、“盗んだ”という言葉を使うものではありません!」と子どもたちを諭したらしいのですが…。

保護者の間では、その日のうちに、「Aさんの子が、Bさんの子の筆箱を盗んだ」という噂が回ってしまいました。

当然、多くの子がAさんの子を警戒します。その結果、Aさんの子は、仲良しのお友達からも無視され始めるという事態に。突然始まった仲間外れに何とも言えない苦しい毎日を送ることになってしまったのです。

そんな中、Aさんの耳に、保護者の間にその噂を広めたのがBさんという話が飛び込んできました。Bさんが『〇〇が盗む現場を、自分の息子が見ていた!先生も認めているから間違いない!!』と主張しているというのです。かつて仲良しだったBさんの豹変ぶりに愕然とするAさん。

でも、その話を教えてくれたママ曰く、「みんな、『自分の物が盗られる現場を自分で見たなら、その場で注意できただろうに…。だからこの話はちょっとおかしいよね。』って言ってる。だから、Aさんより、そんな話をわざわざ広めているBさんのほうに、みんな不信感を持ってるよ」とのこと。

念のため、Aさんが先生に事情を話すと、先生は「お母さん、私からBさんにお話しますので」と引き受けてくれました。

そして、担任からの、「Bさんが、ちょっと勘違いされていたみたいですね」という、なんとも中途半端な結果報告を境に噂は沈静化し、Aさん母子にもようやくいつもの日常が戻ってきたそうです。