老後のために毎月いくら貯めている?

それでは、実際にみなさんはいくらくらい「老後資金」として貯金をしているのでしょうか。スパークス・アセット・マネジメント株式会社がおこなった「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2020」(2020年10月16日~10月17日の2日間、全国の20 歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1000人を対象に調査)によると、全回答者1000人のうち、「夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できている」と回答したのは全体の74.1%という結果に。

一番蓄えができている割合が大きかったのはやはり「60代以上」の81.5%でした。子育てが一段落つき、ようやく自分達の生活をメインにできると考えられるこの世代。そこまでは「子供のことで自分達のことが後回し」になってしまうのは仕方のないことかもしれません。子供たちが旅立ってから定年までの数年間は最もお金を貯める時期ともいわれます。とはいえ「子供にすべてを掛けてきた」ために、そこから一気に巻き返して貯金すればいいという考え方は、少々厳しい感じも。

調査では「老後に備えるためのお金を毎月確保できている」と回答した741名に「老後の備えとしてひと月あたりにいくらくらい確保できているか」を質問。「5万円~10万円未満」と回答した人が38.3%と一番多く、全世代の平均金額は44862円でした。老後のための貯えに2000万円は必要といわれる時代に向かう今。年金は期待できないと考えるからこそ、早い段階からコツコツと貯めておくことの重要性を理解し行動していくことが、後々焦らないで済むためには必要かもしれません。