夫の仕事に満足している?
離婚をしたいと思った妻は、「夫の仕事」についてどう考えているのか気になります。2020年2月にリスクモンスター株式会社が20~49歳の既婚者女性個人600名を対象に調査した『第7回「離婚したくなる亭主の仕事」調査』によると、47.5%と約半数の妻が『夫の仕事に対して不満がある』と答えていました。
そこから「離婚したい」とまで考えている割合は11.8%となり、約1割の人が離婚について意識したようです。「第7回「離婚したくなる亭主の仕事」調査」を元に、離婚理由について考えてみましょう。
不満理由「給料が低い」
「仕事に不満がある」妻が多いことがわかりましたが、“仕事の不満”とは一体何でしょうか。不満理由について、以下の意見が挙げられました。
・「給料が低い」…71.6%
・「残業が多い」…33.3%
・「福利厚生が不十分」…22.8%
(※一部抜粋)
ダントツで「給料が低い」ことが挙げられています。なかでも、夫の年収が「300万円以上400万円未満」の人が最も不満に思っているようです。しかし、年収「1,000万円~1,500万円」でも不満に思っている人は少なからずおり、「夫に転職してほしい」という人に至っては、年収「1,500万円以上」であっても33.3%存在しています。
高収入であっても不満を抱える人は一定数いるものの、基本は民間企業の平均給与436万円を下回っている家庭ほど、離婚したいと考えている割合が高くなるようでした。また、「仕事への不満」や「転職希望」、「離婚への意志」を就業状況別でみていきましょう。
【専業主婦】
・仕事への不満…44.1% ・転職希望…21.2% ・離婚への意志…7.3%
【共働き】
・仕事への不満…49.9% ・転職希望…31.5% ・離婚への意志…14.9%
すべての項目において共働き夫婦が上回っていました。自身が働いていることから自分と夫の仕事を比べてしまい、夫の務め先への不満を感じやすいのかもしれません。さらに業種別で満足度をみていきましょう。(※一部抜粋)
【漁業】
・仕事への不満…100% ・転職希望…33.3% ・離婚への意志…0.0%
【娯楽業】
・仕事への不満…71.4% ・転職希望…57.1% ・離婚への意志…28.6%
【運輸業】
・仕事への不満…63.6% ・転職希望…42.4% ・離婚への意志…18.2%
最も「仕事に不満がある」と思われる業種は『漁業』で、驚くことに100%の人が「不満だ」と感じていました。次に多かったのは『娯楽業』。71.4%の人が「不満」と感じ、「転職希望」や「離婚への意志」も平均よりも高い回答率でした。「転職希望」の不満度が高い業種は、そのまま「離婚への意志」も高いことが多く、転職をしない夫に対するイライラを感じ取ることができます。
しかし仕事への不満度が100%だった『漁業』は、「転職希望」は33.3%もあるものの「離婚への意志」は0.0%と、仕事への不満はありつつ、夫婦仲は良好のようです。