昨年と比べると、時給換算額は軒並み上昇。特にPTA活動や親戚づきあいなど、対人関係にまつわるものの増加額が大きいのが目を引きます。
ちなみに、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、女性の短期労働者(パートやアルバイトなど)の時給は1,127円。2020年の上位5位の家事・育児の時給換算は、これを上回っています。
おわりに
時給換算額の結果からは、働く女性が増えてきているにもかかわらず、実際は女性の家事や育児などの負担がそれほど減っていないことが感じ取れます。
また、たびたび話題に上がるPTAや地域活動、親戚づきあいなども負担が大きく感じられているということもうかがえる調査結果でした。
コロナ禍の今は、実家への帰省やPTA・地域活動などが、ほとんどできない状態です。一方、子供たちは休校明けから勉強漬けなうえに、楽しいイベントは軒並み中止で我慢を強いられているのではないでしょうか。
例年と比べると短い年末年始の休みではありますが、家族水入らずのクリスマスパーティーや新年会でのんびり過ごしたいものですね。
【参考資料】
「女性の活躍に関する意識調査2020」(ソニー生命保険株式会社)
「令和元年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
中野 令子