定年後の資金が足りない!今すべき対策は
老後資金のメインとして年金があげられますが、令和元年度の厚生年金標準額(夫婦2人分・老齢年金を含む)は約22万円です。仮に月36万円支出するとなると、年金だけなら毎月14万円の赤字となってしまいます。単純計算で1年168万円、20年で3,360万円、30年なら5,040万円、これらを退職金やそれまでの貯蓄でまかなわなければなりません。もちろん支出額は年齢やライフスタイルによりますが、想像以上にお金がかかることが分かります。
定年後の資金が足りないことに焦りを感じるかもしれませんが、気づいたときから対策はできます。そもそも、節約生活を送れば前述ほどの支出は必要ないかもしれません。支出を改めて見直し、家計のスリム化を図ることで解決することもあるでしょう。
そして、現在は働き方にも大きな変化が生まれています。令和3年より施行される「高年齢者雇用安定法の改正」では、65~70までの高齢者の就業確保措置が企業の努力義務となるのです。また、退職金やある程度の貯蓄があるのなら、資産運用に取り組むのも手です。この場合、しばらく使う予定のない余剰資金を充てるようにしましょう。