シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(9873)の2020年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年12月2日に更新された日本KFCホールディングスの2020年11月既存店売上高は、対前年同月比118.7%のプラス成長。内訳は客数105.3%、客単価112.7%でした。

また全店売上高も118.9%で、既存店・全店ともに110%を超えるプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

前期の既存店は12カ月全ての月でプラス成長となりました。今期は新型コロナウイルス問題の影響がある中でも、マイナス成長は6月(99.0%)のみであり、堅調な推移を維持しています。なお、10月の対前年同月比112.2%に続き、2カ月連続の110%超えとなりました。

全店売上高も前期は全ての月がプラス成長で今期のマイナス成長は6月のみ(98.0%)と、既存店同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2019年12月の高値3,620円到達後に反落し、3月には安値1,950円まで下落。その後は反発が続いたものの、6月30日の3,135円が戻り高値となった後は緩やかな下落が続きました。しかし11月から上昇が始まり、現在は3,000円を前後する水準で取引されています。

既存店・全店ともに、11月の売上高は対前年同月比で2カ月続けて110%を超える伸びを見せました。年末年始に向け今後もこの好調を維持できるのかが注目されます。

日本KFCホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:2020年度 月次情報

LIMO編集部