厚生年金の男女別平均受給額

厚生年金は、生年月日によっては1年以上加入していると60歳から65歳までの間に「報酬比例部分」もしくは「特別支給の老齢厚生年金」を受け取れます。

「平成30年度厚生年金保険・国民金事業の概況」によると、男女別の平均受給額(平成30年度末)は、以下の通りです。

男子

  • 60歳:96,673円
  • 61歳:112,496円
  • 62歳:87,404円
  • 63歳:90,957円
  • 64歳:97,209円
  • 65歳以上:172,742円

「特別支給の老齢厚生年金」における定額部分の支給開始年齢が、平成13年度から段階的に上げられ、原則として定額部分のない報酬比例部分のみの年金となったので、64歳までと65歳以上で大きな差となっています。

女子

  • 60歳:81,956円
  • 61歳:54,154円
  • 62歳:50,006円
  • 63歳:48,378円
  • 64歳:51,026円
  • 65歳以上:108,756円

女子については、「特別支給の老齢厚生年金」における定額部分の支給開始年齢が男性から5年遅れで平成18年度から段階的に引き上げられ、平成30年度から定額部分のない報酬比例部分の年金となったため、64歳までと65歳以上で大きな差があります。

また、報酬比例部分の支給開始年齢が平成30年度に61歳に引き上げられていることから、60歳の受給権者は繰上げ受給を選択した人となります。繰上げは基礎年金も同時におこなわれるため、平均年金月額が高くなっています。