60代で失敗する前に知っておくべき退職金運用法

ApoevAndrey/iStock

退職金を使った運用は、若い世代の資産運用とは主に2つの違いがあります。

ひとつめは、投資資金がある程度大きな金額であること。

ふたつめは、初めに誤った方法を選択してしまうと、軌道修正や失敗を取り戻す時間的猶予が少なくなってしまうことです。

私は国内の大手生命保険会社に勤務経験があり、ファイナンシャルプランナーとして1000世帯以上ものお客様のファイナンシャル・プランニングに携わってきました。

そこで今回は定年後にもらえる退職金の平均的な金額とあわせて、失敗する前に知っておきたい退職金の運用法をご紹介します。

続きを読む

退職金の運用で好まれる金融商品の特徴

はじめに、フィデリティ・インスティテュート退職・投資教育研究所「資産運用ナビ」の2019年2月「高齢者の金融リテラシー調査」から退職金の運用で好まれる金融商品の傾向を見てみましょう。

あれば良いと考える金融商品

  • 投資収益率は低い(1-2%)が、あまり値下がりの可能性の高くない(10%くらいの下落にとどまる)金融商品…22.2%
  • 毎月、定額で受け取れる分配金がある投資信託…20.7%
  • 老後の後半の収入を確保してくれるような保険商品…15.2%
  • 多少の値下がり(20%くらい)は覚悟するので、投資収益率が高い(7-8%)金融商品…12.0%
  • 子どもに相続できる金融商品…7.9%
  • 自分の代わりに運用してくれるような金融商品…6.5%
  • 残り寿命にあわせてひきだしていけるような投資信託…5.3%
  • 残高の一定比率で引き出せるような引出型投資信託…1.2%
  • その他…9.0%

60代から退職金を投資に回す特性上、ローリスク・ローリターンな金融商品や、毎月分配型の投資信託、老後の後半の収入を確保してくれるような保険商品など守備的な要素のある商品を希望する方が多いようです。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
尾崎 絵実

短期大学卒業後、富国生命に入社。その後、大手保険代理店を経て、ファイナンシャルアドバイザー業務に従事。これまでに約1000以上の世帯からお金のご相談を受け、ファイナンシャル・プラニングを実施。常に最新の情報を把握するように努め、保険だけではなく、様々な金融商品を活用した総合的な資産運用を目指す。2020年 MDRT 日本会会員。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。