高齢化がすすむこんにち。家族や身近な人の介護に、何らかのかたちで関わっている、という人は、多くなっているのではないでしょうか。

介護をしていると、「どう対応したら良いのだろう」「なんて声をかけたら良いのだろう?」と悩む場面ってありますよね。とくに、「薬」の対応に悩みを抱えている、という介護者の話はよく聞かれます。

ここで「服薬拒否」をイメージされた人も多いかもしれませんが、反対に「薬の過剰摂取」などに悩む介護者も少なくないのです。

そこで本記事では、そんな「薬」の悩みを解決するかもしれない、いま人気の「偽薬」、プラセボ製薬株式会社の「プラセプラスⓇ30」という商品に着目していきます。

「偽薬」の活用方法や商品の概要、口コミなども紹介していくので、「おくすりの対応に悩んでいる!」という人はぜひ参考にしてみてください。

そもそも「偽薬」って?

本物の薬のような外見をしているものの、治療効果を持たない(麦芽糖などを使用し、有効成分を含まない)「偽物の薬」のことを指して、「偽薬」といいます。開発中の薬の有効性を調べる際に、比較対照試験で利用されることが多いです。

「治療効果を持たない薬」が、なぜ人気なのか?

では、治験などに利用される「偽薬」が、いまなぜ人気を集めているのでしょうか。ここからは、そんな疑問を解決していきます。

介護現場では、こんな場面で活用できるのです。

服薬したことを忘れてしまう人に

認知症の高齢者で、服薬したことを忘れてしまい、再度薬を要求してくる人などに使用すると効果的だと言われています。

たとえば、認知症の人が「まだ薬を飲んでいないから頂戴」などとせがんでくることがあります。そこで、「さっき飲んだでしょう!」というように否定をしてしまうと、「飲んでない!」と言い合いになったり、関係が悪化したりすることがあります。

そんなとき、「偽薬」を飲んでもらえば、体に害を与えることなく納得してもらえたり、「薬を飲んだ」という安心感から、落ち着いたりするのです。

服薬拒否がある人に

服薬拒否がある場合は、薬に対して不安があったり、殺されるのではないかという恐怖心を持っていたりすることも少なくありません。

たとえば、介護者が「Aさんが飲むのと同じ薬だよ」などとうまく声をかけ、「偽薬」を目の前で飲んで見せます。すると、介護される側は「危険なものではない」と安心し、スムーズに「本物の薬」を飲んでくれるなんてこともあります。

「偽薬」は、介護される側だけでなく、介護する側も飲むことができるため、さまざまな活用方法があるのです。