『スタイリッシュ収納』を目指すつもりが、大捜索の日々に・・・

~Bさんの場合~

「お昼の情報番組で、キッチン収納の容器類を統一して、すっきり収納を実現しているというお宅を取材していたんです。冷蔵庫の中も、吊戸棚の中も、真っ白な容器が並び、統一感があって、本当にきれい。もう感動したんです。」と語るのはBさん。

早速、冷蔵庫の中だけでも真似しようと考えたBさん。100円ショップに行き、大量の同系色のタッパーやフタ付きのプラスチック容器を買い込みました。漬物類や使いかけの食材をはじめ、今まではお皿にラップをかけて保存していた残り物や、作り置きのおかずまで、すべて買ってきた容器に移し替え、冷蔵庫内に整然と並べてみたのです。

「並べ終わった瞬間は大満足でした。見た目もきれいだし、容器の大きさが統一されているから、しまうときも、空いている区画にぽんと容器を入れるだけ。大きさがそろっているから、今までのように、並んでいるものの順番を入れ替えて、隙間をつくっていれるという手間がないんです。この値段でこれだけ便利になるなんて、100円ショップ様様、という感じでした」

しかし、ものの1週間もしないうちに、Bさんは家族から文句を言われるようになります。Bさんは、統一感を出すために、中身が見えないタイプの容器をチョイスしていました。これがアダになって、入れた本人(主にBさん)しか何を入れたかわからないということが多くなってしまったのです。

「ラベルを貼るなど工夫はしていたんですが、急いでいると貼り忘れちゃうものも。私は記憶をたどればいいだけなので、なんとなくわかるのですが、家族はそうはいかない。いちいちフタを開けて中身を確認して、違っていたらフタを閉めて再びしまう。お目当てのものを取り出すのに時間がかかり、そのうちイライラしてしまうみたいで…」

結局、家族には不評で、すぐに元に戻すことに。おかげでBさん宅のクローゼットには、使い道のない大量のタッパーやプラスチック容器が山積みになりました。

「一気にやってしまいたかったというのもあるけれど、1個100円という気安さもあって一度に大量買いしてしまった。一つ二つ買って、様子を見てから買い足せばよかったと後悔しています」