子どもを蔑ろにしているといわれるのはママだけ

日本では父親が仕事に集中したとしても「子どもを蔑ろにしている」といわれません。でも、母親が子どものことを忘れ仕事に没頭すると「子どもがかわいそう」といわれることがしばしば。そのため、ママたちはいつでも子どものことを念頭に置きながら仕事をするというストレスを抱えているようです。

家族優先を求められ仕事に集中できない

妻が働く場合、どうしても家庭第一を求められる傾向があります。

資格を活かして社会とのつながりを保ちたいIさん。夫は無理な復職には反対でしたが、家庭を疎かにしないことを条件に承諾してもらえたそうです。

「しかし、休日のスキルアップ講習会に参加することを夫に話したら反対されました。その後、定時に上がれない日々が数日続いてしまったのですが、『いい加減にしろ!』と夫の怒りが爆発…。結局、両立を諦めることになりました

在宅ワークゆえに周りに自由と思われる

フリーランスでイラストの仕事をするSさん。

「パートなど外で働くママたちからは、在宅の仕事=何時でもできるので用事があれば動けると思われていました。そんな中、『Sさんは時間が自由になる仕事だから』と学校に出向くことの多いPTA役員を押し付けられたのです。実際は多くの締め切りに追われ、調整も一苦労なのに…。役員の日は寝る時間を削って仕事をしています。もう少しフリーランスへの理解が得られる世の中になって欲しいです」

まとめ

子どもがいても働きたい、でも働きにくい…。ワーママたちのエピソードをご紹介しました。仕事自体の悩みより、周囲にその大変さを理解されないことのほうがストレスとなっているようです。とはいえ、ワーママは現在の生活にも満足している人が多く、キャリア志向も高い人が多いことから、仕事と家庭のバランスがとれたら今よりもっと意欲的に働く人が増えるのかもしれません。ワーママに限らず、女性の働き方について、社会、会社、周囲が理解を深める必要がありそうです。

参考

ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020年版」

【調査概要】
調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
全国の20歳~69歳の女性

調査期間
2020年9月28日~9月30日

調査方法
インターネット調査

調査地域
全国

有効回答数
1,000サンプル(有効回答から各年代が均等になるように抽出)
(内訳)各年代のサンプル数は以下のとおり
20代:200s/30代:200s/40代:200s/50代:200s/60代:200s

調査協力会社
ネットエイジア(株)

池田 蒼