2020年10月、政府は人事院勧告を受け、2020年度の国家公務員のボーナス(期末・勤勉手当)の引き下げと、月給の据え置きを実施することを決めました。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて民間企業の給与水準が大幅に低下したことをふまえたものです。国家公務員のボーナスがマイナス改定されるのは実に10年ぶりのこと。
とはいえ、やはり民間の会社員と比べると、景気に左右されにくい性格を持つ公務員のお給料。「安定している」「高給取り」といったイメージを持たれている人も多いでしょう。
今回は、公務員のお給料事情を、民間企業の会社員と比較しながら整理していきます。
「民間の会社員」のお給料事情
さいしょに、国税庁の「令和元年(2019年)分民間給与実態統計調査」より、民間会社員の平均給与(年収)について見ていきましょう。
会社員の平均年収…436万4,000円
(うち平均給料・手当366万1,000円、うち平均賞与70万3,000円)
ちなみに、公務員(後述)と比較しやすいよう、「うち平均給料・手当366万1,000円」を月平均になおしてみると、30万5,083円となります。
次では、会社員の平均給与を、企業規模別に見ていきましょう。