2017年の就職活動開始のタイミングも決まり、これからどのように就活をしていこうかと考えている大学3年生も多いのではないでしょうか。
就職活動を始めるにあたって、まず必要なのは自分が希望する会社の研究です。ただ、どこから調べていいのか分からないという場合も多いでしょう。そこで、今回はどのような情報源で研究すればいいのかをまとめてみました。まずは希望する会社の新卒採用向けウェブサイトからという方も多いかと思いますが、それ以外のお得な会社研究について見ていきましょう。
投資家向けページ(通称IRサイト)は頭に入れておきたい数字が満載
就職活動を始めたばかりの大学生にはなじみがないかもしれませんが、上場企業(日本での上場企業はおおよそ3,500社程度あります)の投資家向けサイトは、業界情報からその企業の事業戦略などを含め、会社研究に必要な情報が満載です。
投資家向けに開示された資料がほとんどですので、とっかかりは難しいかもしれませんが、個人投資家向けに開設されたサイトもありますので、そちらも参考にしてみるとよいでしょう。
たとえば、トヨタ自動車の個人投資家向けサイトを見てみましょう。見ていただくと分かるのですが、業績や販売実績、ビジョンなどのコンテンツが用意されています。
IRの資料を読み込む前に、より基礎的な解説が必要だという方には、個人投資家向け金融メディアLongineのサイトに、すぐわかるIRコンテンツを準備しているので、そちらも参考にしてみるといいでしょう。
東洋経済新報社の会社四季報は一覧性に優れる
会社四季報は、個人投資家向けに発行される投資情報が満載です。3か月(四半期)ごとに出版される会社四季報は、その分厚さが聖書に近く、”投資家向けのバイブル”と呼ばれることもあります。書店の店頭で平積みにされていることも多いので、表紙は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
会社四季報は、東洋経済新報社の記者が1社ずつ調べたうえでコメントが書かれているので、最近の会社の状況を大まかに把握することができます。また、株価だけではなく、売上高、経常利益、当期純利益といった過去の収益の状況や将来の予想も含まれており、今後の見通しの参考になります。
さらに、株主資本や総資産といったバランスシートの状況についても記載されていますので、財務体質などの状況も把握することができます。上場企業を同じ切り口で一覧することができますので、産業分析をする際にも便利です。
就職活動向けの四季報も出版されていますが、ここは本家本元を手に入れておく方がいいでしょう。ただし、書籍の会社四季報は分厚く、持ち歩くのには不向きです。ネット証券に口座を開設をすると無料で閲覧することもできるので、そちらも活用すると便利だと思います。ちなみにネット証券の口座開設は無料です。
>>ハードルが低めでクオリティは高い、株初心者におすすめのネット証券会社は?
日本経済新聞は会話の潤滑油
「就職活動をする時には日経新聞を読め!」とよく耳にすると思いますが、これは日経新聞の情報が特別だというわけではなく、多くのビジネスマンが読んでいるので、会話を始めるきっかけにしやすいということです。
ただ、日経新聞の購読料は高いと思う場合は、ネット証券などを活用するとお得に情報を入手することができます。以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。会社研究をする際、ちょっと踏み込めば有効な情報がたくさん見つかります。無料で入手できる方法もありますので、ぜひお得に就活を始めてみてください。
LIMO編集部