30連勤は当たり前、45連勤到達者も

「30連勤なんて結構よくあること。年の半分くらいはそうかも」と話すのは、飲食業界で働く20代のDさんです。Dさんの会社では休日は形だけの休日であり、多くの人が何日も連勤で働いているのだそう。

「5日働いて2日休むっていうサイクルが実現できていたのは入社して3カ月くらいまでかな。それからは10連勤、20連勤は当たり前。シフトもあってないようなもので、アルバイトの子が急に来なくなったとか、副店長が体調を崩したとか、エリアマネージャーがストレスで倒れたとか、そんな話ばかり」とDさん。

「最近はSNSがあるから、アルバイトをする学生たちの間で悪い評判が立てば本当に採用が止まってしまう。そういうストレスもあって店長とか副店長もなかなか気が休まらないみたいで…」と話します。

「自分はいろんな店にヘルプに入ったり、マネージャーの代わりに採用をやったり、伝票まとめたり、在庫管理や発注や社員教育や…。やることが山積みすぎて休日なんてない」と続けるDさん。同期には45連勤を経験した人もいるのだとか。

「かなり強い意志で休みをもぎ取らないと休めない。休みの間も電話がジャンジャンかかってくる。もうこんな環境はいやだ」と、現在転職活動中であることも話してくれました。

おわりに

最近は労働環境の改善に取り組む企業も多いようですが、まだまだ行き届いていないのも事実。深刻な人手不足や根性論の押し付け、社内の雰囲気などが原因のようですが、いずれもすぐに解決できる問題でもありません。ある程度のところで会社に見切りをつけ、早めに転職活動をしたほうが賢明、という場合もあるかもしれませんね。

大塚 ちえ