住宅ローンが返せなくなるとどうなる?

世帯の借入の目的として、住宅ローンが多いことが分かりました。借金というイメージがない住宅ローンですが、金融機関からの借金には変わりありません。住宅ローンが返せなくなるとどうなるのでしょうか。

住宅ローンの返済が2カ月ほど滞ると、借主と連帯保証人(保証会社)に督促状や催告書が来ます。どちらも返済ができずに3カ月が経過すると、金融機関から一括での返済が求められ、延滞金が発生する場合があります。一括での返済ができないとなると、担保にしていた不動産を売りに出すしかありません。売却した額でも住宅ローンが残っているのであれば、最終的には自己破産をせざるを得ない状況になる可能性もあります。

住宅ローンは返済期間が20~30年以上に及ぶことが多いため、現在は収入が安定していても将来的に思わぬ病気や失業などで毎月の返済額が負担になってしまうことも考えられます。素敵なマイホームを持っていても、生活が苦しくなってしまっては本末転倒です。マイホームを取得する際は、身の丈に合った価格の住宅を選び、ゆとりを持った返済計画を立てましょう。

さいごに

今回は、二人以上世帯の借金について見てきました。将来のマネープランを立てる際には、家庭の収入や貯蓄だけでなく、負債についても意識することが大切です。どうしても借入が必要な場合は、余裕をもった返済計画を立てましょう。資金に余裕がある場合は、繰上返済を利用すれば返済の合計額を減らすこともできます。早めに負債の返済を終わらせて、家計のバランスを整えましょう。

参考

「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」金融広報中央委員会(知るぽると)

石黒 杏樹