貯蓄額で見る、定年後60代の老後の落とし穴

さらに、60歳代の貯蓄額の分布をみると、以下の通りです。

  • 100万円未満:4.5%
  • 100万円以上500万円未満:18.2%
  • 500万円以上1000万円未満:14.5%
  • 1000万円以上1500万円未満:12.8%
  • 1500万円以上2000万円未満:7.5%
  • 2000万円以上:32.1%
  • 無回答:10.4%

ここで目を引くのは、貯蓄額2000万円超と回答した世帯が全体の32.1%という結果です。

これは定年後に企業から受け取る退職金が大きく影響しているのではないでしょうか。
定年後2,000万円の貯蓄があれば、老後生活もゆとりが持てると思う人も少なくないと思います。

しかし、昨年金融庁からレポートが公表されたことで話題となった「老後2,000万円問題」によると、老後生活は年金収入以外に2,000万円準備しておかないと老後の生活費が不足してしまうと言われています。

これは夫がサラリーマン、妻が専業主婦という世帯の試算にはなります。しかし、ここで気をつける必要があるのが、この2,000万円はあくまでも老後生活費に限った話になっているという点です。

現役世代の時もそうですが、老後生活においても、出費は生活費だけとは限りません。

マイホームの修繕や手すりや滑り止めの取付け、子供の結婚資金や孫にかかる費用、介護費用など生活費以外にも出費はかさむことが予想されます。

そのため、老後資金は決して2,000万円がゴールとは限らないという点は、注意が必要といえます。

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同志社大学卒。大学卒業後、京都信用金庫で投資信託や生命保険などを活用した資産運用アドバイス、相続相談、融資、為替業務などに従事。その後は福知山市役所で主に中小企業支援などに携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。