ママ友の「おせっかい」が不安をあおる

『注射は打った?』

第三子の妊娠を周りに公表した後、ママ友グループとのランチ会に参加した時のことでした。

43歳で第三子を妊娠。頭では分かっていたつもりでも、第一子や第二子を妊娠していた30代の時とは明らかに体調がちがいました。当時、私は「妊娠糖尿病」と診断され、毎食前にインスリンの注射を行わなければいけませんでした。

PTAの役員決めなどがあったため、出産予定であるということは、安定期に入った時点で周りにお話しました。でも、妊娠糖尿病については伝えていませんでした・・・。というか、そこまで公表する必要はないですよね?

私自身、あまり周りに知られたくないとも思っていたので、信頼している、ごく一部のママ友だけに話していました。

その信頼していたうちの一人が、みんなの前で「注射は打った?大丈夫!?」と聞いてきたのです。

同席していたママたちは、私の妊娠糖尿病のことは知らない人ばかり。みんなキョトンとして、一瞬その場の空気が止まってしまって・・・。

私は困惑して、「どうしてわざわざ、この場で言うの!?」と、彼女に対して恨めしい気持ちが芽生えてしまいました。

『もう、あたし心配になっちゃって!元気な赤ちゃん産んで欲しいしさ!』

本人にまったく悪気はなく、そう続けました。でも、私はなんとも割り切れない気持ちのままランチ会を過ごしたのです。