今期、筆者の周囲で話題になっているドラマが「恋する母たち」。決して家庭に不満があるわけでもない、不倫願望があるわけでもないママたちがこぞって「あれ、面白いよね」「金曜日が待ち遠しいよね」と熱弁しています。
いったいなぜ、「恋する母たち」が主婦やママのハートをつかんでいるのでしょうか。そして彼女たちは皆、なぜ臆することなく堂々と「恋する母たちが面白い!」と言えるのでしょうか…?
金曜日の夜10時は「女に戻る時間」
金曜の夜10時からTBS系列で放送されているドラマ「恋する母たち」。原作は漫画家・柴門ふみによる同名の漫画です。
主人公は木村佳乃演じるシングルマザーの「杏」。彼女の友人である吉田羊演じる「優子」、仲里依紗演じる「まり」という3人の母親が、本能のままに恋に溺れていく…というストーリー。
しかし現在、芸能人や著名人に対する世間の目はとても厳しいものになっています。不倫報道をされようものならネットでバッシングされ、仕事を失う…。「不倫は犯罪であり、それ相応の報いを受けてしかるべき」という考え方がスタンダードになっている中で、ともすれば「不倫も案外悪くないかも…」と思わせるような内容です。