非課税80万円の枠を使い切った場合

非課税枠80万円の枠を使い切った場合、ロールオーバーを選んだら2021年分の80万円の枠がすべて埋まっているので、買い付けができなくなります。そのため新たに非課税枠を獲得したいのなら、「課税ジュニアNISA口座への移管」を選択します。

移した後に利益が出れば課税されますが、それまでの利益は非課税になるので、メリットはありますし、できることなら解約せずにその後も、長く運用を続けた方が良い、というのが中野会長の考えです(※2)。

ジュニアNISA制度廃止で思わぬメリット

もともとジュニアNISAは、19歳以下が利用できる非課税制度として2016年から始まりましたが、2023年末で制度は廃止になることが決まっています。

ただ、この廃止によって、最大のデメリットといわれた18歳になるまで引き出すことができないという制限がなくなります。つまり、これからジュニアNISAを始めれば、20歳まで非課税で運用ができて、しかも2023年末以降は引き出し制限がなくなるわけです。

制度廃止まであと3年ですが、1年80万円満額投入すれば240万円の非課税枠になり、いまから始めても十分にメリットは受けられます。