ジュニアNISAが始まって5年。最初の年の非課税期間が2020年末で満了を迎え、2021年は初めての移管の年になります。ジュニアNISAを利用していた方へは、この先どうしますか?という手紙が口座を開いた証券会社から届いているかと思います。

しかし正直言って「どうすればいいの?」と逆に聞きたいくらいではないでしょうか。そこで今回はジュニアNISAの移管について、セゾン投信の中野晴啓会長に話を伺いました。

2020年末をもって2016年分のジュニアNISA非課税期間が満了を迎える

筆者には現在18歳(高校3年生)と15歳(高校1年生)の子どもがいます。ジュニアNISAがスタートした2016年に口座を作り積立を始めました。

非課税でできる投資にはNISAやつみたてNISAがありますが、20歳以上が条件。ジュニアNISAは19歳以下が使える唯一の非課税口座です。非課税期間は5年、非課税投資枠は年間80万円までです。そして口座を持っている本人が、18歳になるまでは払い出しができないという「払出制限」(※1)があります。もし払い出しをするとなると、原則として、それまでの運用益に課税されてしまいます。これがジュニアNISAのデメリットの1つと考えられています。

この後の選択肢は?

非課税期間の満了を迎えることで証券会社から手紙が届き、そこには今後の選択肢として2つが書かれていました。

  • 課税ジュニアNISA口座に移管する
  • 新たなジュニアNISA口座へ移管する(ロールオーバー)

最初に見た時、筆者はこの2つのどちらを選べばいいのかわかりませんでした。筆者の周りにも同じ手紙を受け取った人がいるのですが、やはりさっぱり分からず…。でも中野会長に話を伺ううちに、筆者が誤解していたことが分ったり、どちらを選択すればいいのか、その基準が見えてきました。