老後資金を減らさないためのコツ・その2
年金の受給開始年齢を繰り下げる
定年退職した後も働くことが出来れば現役時代よりも収入が減ってしまう可能性もありますが、年金に頼らずに生活することも可能です。
老後も働くことを前提に考えている方は、年金の受給開始年齢を繰り下げる方法を取ることで年金受給額を増額することも出来ますので積極的に活用したいものです。
厚生労働省の「第15回社会保障審議会年金部会資料」を参考にすると、現状年金の受給開始年齢は原則として、個人が60歳~70歳の間で事由に選ぶことが出来るようになっています。
65歳より早く受給を開始した場合は繰り上げとなり、年金の月額は減額され最大で30%減となります。
一方、65歳以降で受け取りを開始した場合は繰り下げとなり、年金の月額は増額され最大で42%の増額となります。
増額率は繰り下げ受給の場合、1月当たり0.7%増額となり、具体的には下記のようになっています。
請求時の年齢
- 66歳時・・・8.4%
- 67歳時・・・16.8%
- 68歳時・・・25.2%
- 69歳時・・・33.6%
- 70歳時・・・42%
このように受給開始年齢が上がるほど、受給額も増額されます。
今後は75歳まで受給開始年齢が選べるようになってくると予定されていますから、このまま同じ増額率であれば受け取る年金もより多くなりますので、覚えておいて損は無いはずです。