「高給取り」なイメージから陥る「背伸び消費」
しかし、実際どのくらいの生活水準なのでしょう。総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯」から1ヵ月あたりのエンゲル係数(消費支出のうち食料が占める割合)を比べてみると、平均年収に近い400~450万円世帯は27.1%、1,000~1,250万円世帯は22.1%です。一般的に、エンゲル係数が高いほど生活水準が低いとされるため、やはり年収が高いほど余裕のある様子がみてとれますね。
また、教養娯楽面でも差がある様子がうかがえます。宿泊料やパック旅行費を含む「教養娯楽サービス」では、年収400~450万円世帯が月平均14,839万円であるのに対し、1,000~1,250万円世帯は31,547万円と、毎月倍以上お金をかける余裕があるようです。
しかし、余裕があるからといって陥りやすいのが「背伸び消費」。高所得であるという意識から自然とよりよいものに手を伸ばしたり、プチ贅沢を積み重ねてしまったりするケースも少なくないようです。場合によっては、それで貯蓄がままならなくなることも……。