年収1,000万円だとどのような生活ができる?
まず、あなたがイメージする年収1000万円のライフスタイルはどのようなものでしょうか。都内の高級タワーマンションに住み、日々外食したり高価なお酒を飲んでいたりする生活を思い描く人もいるかもしれませんね。しかし年収1000万円といっても、そこまで贅沢な生活をするのは難しいというのが現実のようです。
その理由として、まずは税金や社会保障の負担が挙げられます。所得税は累進課税であるため、1人で1000万円の給与を得ていればそれだけ税金も高くなります。勤務体制や家族構成にもよりますが、所得税や住民税、保険料などを差し引いた手取りは約700万円です。また、子ども手当や高等学校等就学支援金制度といった制度など、年収が高いと対象外となってしまう制度も多々あります。
「家も建て売りですし、決して贅沢はできません。カツカツではないけれど、ギリギリかな」(50代女性)
「子どもが3人いるので食費や教育費もそれなりにかかるのに、児童手当は対象外、特例給付もなくなるらしいじゃないですか。年に1回旅行に行くくらいで、暮らしはごくごく普通ですよ」(40代女性)
住環境や家族構成もありますが、それほど贅沢をしているという声は聞かれません。いわゆる「贅沢な暮らし」を日々続ければあっという間に破綻してしまうであろうことは、たとえ年収1,000万円でも変わらないようですね。