新しい車との出会いがあれば別れもある。今まで乗ってきた愛車との別れには下取りや廃車など様々な形がありますよね。最近は「中古車買取」という方法で愛車と別れる方もきっと多いでしょう。しかし、中古車買取店への売却時に時々トラブルが発生することもあります。
そこで今回は、中古車買取店へ車を売却した際に実際に起きたトラブルを紹介し、その対処法を解説します。
中古車買取店に車を引き渡したら…減額を要求された?!
これから紹介する話は筆者の親戚に実際に起きた話。車を乗り換える際、ディーラーの下取が悪かったため、某大手中古車買取チェーン店に査定のため訪問をし、納得のいく金額で売買契約を交わしました。後日、車両をお店に引き渡した後事件が起きました。
「入庫時チェックをした際に修復歴があることが分かりましたので、査定額を減額します」と買取店から電話があったのです。
こんな電話があったらあなたはどうしますか?
おそらく気が動転することでしょう。査定時に大きな事故をしていないと申告していたにもかかわらず、修復歴ありの車扱いをされて減額を要求されたのです。
ここで気をつけておきたいのが、その場で承諾をしないこと。手間であっても買取店へ出向き、現車を見ながら説明を受けることが必要でしょう。
買取店スタッフの見落とし?買取店の落ち度とは
今回のケースでは、売却する車そのものに事故による修復歴が実際にありました。しかし、車の所有者である筆者の親戚は事故など起こしたことがありません。
実はこの車は中古で購入したもので、販売店は車を購入した親戚に事故歴や修復歴のことを伝えていなかったようです。
ことを遡れば、この車を販売した販売店に問題がありますが、その販売店はすでに閉店していて事実関係がわかりません。
しかし、中古車査定をした買取店のスタッフは「中古自動車査定士」という資格を保有しています。この資格は民間資格ですが、一般財団法人日本自動車査定協会が実施する試験に合格し、さらに3年に一度の研修をすることで資格が維持できるという、実務に特化した資格です。中古車に携わる人間であれば必ず持っていなければならない資格ですし、いわゆる「プロの目」で車の価値を見極められます。
インターネットで「○○(買取店) 修復歴 減額」と検索すると様々な体験談が出てきますから、修復歴の見落としはそれほど珍しいことではないのかもしれません。
その主な理由として、中古車買取業界は一括査定などで顧客の取り合いをしているという点が挙げられます。営業マンが実績欲しさに修復歴分の減額をしないで契約を取り、契約後に査定額の減額を要求する…といった、悪徳業者も中にはいるようです。
修復歴があるのを知っているのに隠すのはNG!
今回は修復歴を知らずに査定に出し、それを買取店が見落としたことで起こったトラブルですが、車を売る側が修復歴があることを知っていながら、隠して査定に出すのは「瑕疵」にあたります(瑕疵担保責任)。しかし、そもそもプロの査定士であれば修復歴は見抜けますから、隠したところでバレてしまいます。
査定額の減額を防ぐために
買取店側に明らかな落ち度がある場合は、どうすれば良いのでしょうか。買取店側はプロですし、そのフィールドで交渉しなければなりません。そのため、それなりの準備をしておく必要があるでしょう。
その準備は「弁護士」や「消費者センター」への相談です。弁護士は費用がかかりそうなイメージがありますが、時間の制約はあるものの、初回の相談は無料または格安でできる場合もあります。
トラブルに巻き込まれないようにするには…
気持ち良く高値で車が売れたとしても、車の引き渡し後にトラブルが発生したら気分が良くありませんよね。そのようなことにならないように「中古車買取は1社で決めない」のが鉄則といえるでしょう。
中古車買取店に車を持ち込むのは、査定の時間もかかりますし労力がかかります。しかし、愛車の「本当の価値」を再認識するためには多少の労力も惜しまないようにしたいですね。
最近ではインターネットサイトなどで一括査定を申し込むことで手間が省けたりもしますから、活用してみるのもいいでしょう。
おわりに
中古車の買取はトラブルの要素が意外とあります。インターネットの口コミなどの体験談が、いつ自身の身に降りかかってくるかわかりません。もし自分がそのようなことになったらどうすればいいのか、念のため予習しておくのもいいかもしれませんね。
宇野 源一