シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の2020年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年11月6日に更新された日本マクドナルドHDの2020年10月既存店売上高は、対前年同月比10.7%。内訳は客数が▲4.4%とマイナスだったものの、客単価が15.7%と大幅に伸びた結果、プラス成長となりました。
また全店売上高も11.2%で、既存店・全店ともに10%を超える高い成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。
既存店売上高は今期、プラス成長8カ月・マイナス成長2カ月となっています。新型コロナウイルス問題の影響はあったものの、マイナス成長は3月(対前年同月比▲0.1%)と6月(同▲3.2%)に留まり、7月以降は4カ月プラス成長が継続中です。
全店売上高については、今期のマイナス成長は6月(同▲2.8%)のみで、既存店同様に7月から4カ月連続のプラス成長となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2019年10月の高値5,570円を付けた後に下落し、2020年3月には安値4,290円に到達しました。しかし反発後の上昇が続き、6月15日には高値6,270円に到達。その後下落し、9月以降は概ね5,000~5,200円の間での取引が続いています。
既存店・全店売上高ともに7月からプラス成長が4カ月続いており、さらに10月は対前年同月比で10%台の高い成長を見せました。現在の好調をいつまでキープできるのかが注目されます。
参考資料:月次動向(2020年度)
LIMO編集部