筆者自身も4月に入って生活費などの見直しを行い、節約した分を貯蓄に回すようにしましたが、やはり先行き不安からできるだけお金を蓄えておきたいと考える人は多かったのかもしれません。

老後の備えを準備している人は 61.4%。

では、資産形成に関する行動はどう変化したのでしょうか。

老後の備えとなる金融資産を「計画的に貯めている」「計画的ではないが少しずつ貯めている」と回答した方は合わせて61.4%となっています。過去の結果では、2018年が54.2%、2019年が56.4%でしたので、コロナ禍で貯蓄を始めた人もいるようです。

ちなみに、調査対象者の現在の保有金融資産(不動産、土地は除く)の平均値と中央値※は以下の通りです。

現在の保有金融資産額の平均値と中央値

こうしてみると、働き始めて間もない20代だけでなく、住宅ローンや教育費の負担が大きい30代・40代も、金融資産は全体の平均値・中央値をそれぞれ下回っていることがわかります。

※中央値とはデータ全体を小さい順(または大きい順)に並べたときに中央にくる値のこと。