「なぜあの時…」過去の選択を後悔する理由とは?~後悔しない決断の仕方~

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――なぜ、あの時あんな選択をしてしまったのだろう

そう考えたことは誰にでもあると思います。これは、人は今の決断がベストだと信じ、数年後の自分の性格や価値観が変わることなどをあまり想像しないという傾向があるからかもしれません。

今回は、後悔をしない選択をするためにはどうすれば良いか、考えていきます。

「これ以上自分は変わらない」は本当?

ある心理学の研究論文によると(※1)、人はどの年齢においても、自分の性格・価値観・好みが過去から変わっていることは認めつつも、未来の自分の性格・価値観・好みは現在とそれほど変化はないだろうと、潜在的な変化を過少に予測する傾向にあるというのです。現在の自分は変化の最終時点に達していて、今こそが「本来の自分」であると思い込みがちのようです。

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この研究をおこなったハーバード大学心理学教授ダニエル・ギルバート博士と共同研究者たちは、この現象を「The End of History Illusion (歴史の終わりという幻想)」と呼んでいます。

なぜ多くの人は、未来の自分の価値観・性格・好みが変化することについて考えない傾向があるのでしょうか。

ニューヨーク・タイムズがこの研究を取り上げた記事(※2)によると、

  • 現在の自分を過大評価

人は現在の自分が自己進化のピークだと信じることで安心するようです。例えば、「あの時、今の知識があれば…」と過去の自分と比べて、今の自分が優れていると満足するのです。また、どれほど価値観や好みが一時的なことかを理解してしまうと、すべての決断を疑い、不安を抱くようになるからかもしれません。

  • 精神的エネルギーを使いたくない

経験した事を思い返すことよりも、予測のつかない未来を想像することは精神的なエネルギーを必要とするので、単純に自分が想像できないことは起こるはずがないだろうと思い込もうとするのかもしれません。

といった理由をギルバート博士らは述べているようです。

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アメリカ在住。
アメリカの某大学卒業。専攻は経済学と会計学。日本の大手専門商社にて海外輸出業務に従事した後、アメリカでは大学のアクセシビリティサービスに勤務しアメリカの教育現場に携わる。現在は、アメリカの低所得層の子供達を対象にした学習支援団体に所属し小学生と共に成長中。趣味はピラティス(指導者認定資格取得)と映画鑑賞とスパイ小説(特にDaniel Silva)を読むこと。
Twitter :MikiBright3