「健康維持」に毎月1万4,000円、「趣味」に毎月1万8,000円

健康維持のためにお金を使っている人は全体の61.4%でした。その使っている金額は、平均にするとひと月あたり1万4,239円です。「1万円~2万円未満(33.1%)」に最も多くの回答が集まっています。昨年と比較すると、2019年の1万2,809 円から2020 年 の1万4,239 円へと、1,430 円の上昇がみられます。還暦人の健康意識が上がっているのかもしれませんね。

次に、趣味のために使っているお金についてみてみましょう。趣味のためにお金を使っている人は全体の70.0%でした。健康維持よりも多くの割合を占めます。その金額は、ひと月あたり「1万円~2万円未満(29.6%)」に最も多くの回答が集まり、平均額は 1万7,896 円でした。

昨年と比較すると、2019 の年1万4,435 円から2020年の1万7,896 円へと、3,461 円上昇しています。今年の還暦人には趣味を満喫するためにお金を惜しまない人が多いようですね。

おわりに

今回は、還暦人のお金事情や価値観を紐解いてみました。61歳以後も仕事を続けたい人が多いことに驚かれたかもしれません。しかし、働いた方が生活にメリハリが出てよいという人も少なくないようです。長く続けたいと思えるような仕事と出会い、真剣に向き合うことが大事ですね。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考記事】
2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」PGF生命
出生年別子(ね)年生まれの人口」総務省統計局

瀬戸山 佳菜