シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「餃子の王将」を運営する王将フードサービス(9936)の2020年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年11月4日に更新された、王将フードサービスの2020年10月直営既存店売上高は、対前年同月比100.6%。内訳は客数93.5%、客単価107.6%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーしてプラス成長となりました。
直営全店売上高も102.4%で、既存店・全店が揃ってプラス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの直営既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の直営既存店売上高はプラス成長月10カ月、マイナス成長月2カ月(7月と3月)となりました。今期はこれまで6カ月マイナス成長が続いたものの、10月に初めてプラス成長となりました。
直営全店売上高については、前期はマイナス成長となったのは3月のみです。今期は既存店と同様に全ての月でマイナス成長が続きましたが、10月は今期初のプラス成長となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2018年10月に8,050円の高値を付けた後は下落が継続しています。2020年は6,500円付近での取引開始後に下落しており、3月には4,670円の安値に到達しました。
その後はリバウンドして5月に一時6,500円台を回復しましたが再び下落しており、9月後半からは概ね5,700~6,100円間での取引が続いています。
新型コロナウイルス問題の影響を受け、3月から既存店・全店ともに対前年同月比でのマイナス成長が続きましたが、10月はプラス成長を回復しました。今後もプラス成長を維持できるのかが注目されます。
参考資料:月次売上高(2020年10月まで)
LIMO編集部