子育てをしていく中で避けては通れない「ママ友付き合い」。積極的な交流を楽しむ人やある程度の距離感を保ってお付き合いする人など、形は人それぞれ。

そんなママ友の世界にも「いじめ」がはびこっているようです・・・。些細なことをきっかけに、嫌がらせや不当な扱いを受け、傷ついているママたちあちこちに。今回は、3人の体験者が語る、陰湿なママ友いじめの実態についてみていきましょう。

ボスママから受けた突然のいじめ

「あんなに親切にしてくれていたのに・・・」

ため息まじりで語るのは、男の子のママであるAさんは。ママ友からのいじめが原因で、一年半ほど暮らした団地から引っ越した経験をもちます。

「仕事の都合ならともかく、母親の人間関係を理由に引っ越すなんて、と呆れられてしまうかもしれませんが、そのときは本当に精神的に追いつめられていて…。一刻も早くママ友グループから離れたいという一心でした」

「当時住んでいた団地には子供連れの家庭が多くて毎日賑やかで、市外から引っ越してきた私たちも難なく馴染めていけました。なかでも、団地ママたちのボス的な存在だったPさんは気さくな人で、引っ越してきたばかりの頃には色々と教えてくれたし、子供にも私にもとても親切だったんです」

ところが、団地に引っ越してきてから一年ほど経った頃、Aさんに対するPさんの態度が一変します。

「急に目を合わせてくれなくなって、あからさまに無視されるようになりました。団地のママ友がみんな冷たくなったわけではなくて、変わらず仲良くしている人もいました。でも、特に私に優しくしてくれて、気が合うと思っていたPさんがそんな風になってしまったのがすごくショックで…。

『私の何がいけなかったんだろう』『気に障るようなことを言っちゃったのかな』と夜も眠れないほど悩みました。結局、私が精神的に参ってしまって、せっかく馴染んでいた団地から引っ越すことになりましたが、いじめの原因はいまだに分からないまま。今でも思い出すたびに胸がキリキリと痛みます…」