60代。貯蓄はどのくらいあれば安心できそう?
では、60代の人は、預貯金をどのくらい保有していると安心だと考えているのでしょうか。
同調査でみる60代の目標残高の平均値は2,634万円、中央値が2,000万円となっています。老後2,000万円問題の影響でしょうか、2,000万円程度は保有しておきたいと考えている人が多いことがわかります。また全体の約30%が2,000万円以上の保有を希望しており、3,000万円以上を希望する人も全体の約22%となっています。
さいごに
60代の保有資産の平均は、他の世代よりは高いという結果は出ています。でも油断は禁物です。本格的な老後生活に向けた準備の終盤といってよい時期に、資産が「増える」比率より「減る」比率の方が高いからです。
いわゆる「2,000万円問題」の影響なのか、老後は最低限2,000万円が必要だという意識が定着しつつあるようです。とはいえ、ライフスタイルは人それぞれ。「ゆとりある生活」にどのくらい必要となるかも人によって異なります。
ただ、「60代でイチから資産形成を始めるのは難しいことが多い」という点は、すべての人に共通していえることかもしれません。現役世代のうちから、できるだけ早めに老後のお金について意識していくことが大切になってきそうですね。
【参考】
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」金融広報中央委員会
LIMO編集部