さいごに
要支援・要介護認定がおりると、介護保険を使った介護サービスを活用することができます。「要支援1」など、介護の必要度が低い場合、「え!? 介護サービスなんてまだ早いのでは?」「自力でできることはたくさんあるのに」と驚いたり躊躇されたりする人もいらっしゃるかもしれません。
「介護サービス」と聞くと、介護福祉士(ヘルパーさん)のお世話になったり、高齢者施設を利用したりするシーンを思い浮かべがちですよね。実は他にもたくさんあるんです。
車いすや介護用ベッドなどをレンタルできる「福祉用具貸与」、浴室用のいす、便座などを購入できる「特定福祉用具販売」、手すりの取り付けや段差解消など、自宅のバリアフリー工事を行う「住宅改修」など、介護保険で利用できるサービスは多岐にわたります。こうしたサービスを、要介護度が低い時期から少しずつとりいれていくことで、生活の質と身体機能の向上につながることが期待できます。
要支援・要介護認定が出ている場合はケアマネージャーに、まだ認定を受けていない場合は市区町村の窓口に問い合わせてみましょう。
【参考】
「国民生活基礎調査(2019年)」厚生労働省
「フレイル予防」 公益社団法人東京都医師会
「介護保険の利用-利用手続-申請から結果まで-要介護度別の状態区分」静岡市
「知らないと損するかも?何ができないと「要支援」「要介護」なのか」LIMO
「公表されている介護サービスについて」介護サービス情報公表システム」厚生労働省
「介護保険における住宅改修」厚生労働省
「住宅改修」WAM NET 独立行政法人福祉医療機構
佐橋 ちひろ