「旅行」にかけるひと月の平均額

こうした楽しみ、あるいは趣味とお金の話は切っても切れないものです。

同調査では、自身の楽しみに対しての出費についてもアンケートをとっていますが、男女ともに楽しみの1位となっている「旅行」に対する出費は、男性が平均でひと月2.1万円なのに対し、女性が平均でひと月2.8万円となりました。

旅行に行くと現地のおいしいものを食べたりお土産を買ったりと、何かと出費が増えるものですが、そういったときに財布の紐がより緩みやすいのは女性なのかもしれません。

一方で、筆者の両親はというと、旅先で父親が何かお土産を買おうと提案するものの、母親にことごとく却下されている様子を目にしてきたので、家庭による差も大きいのでしょう。

孫のための出費は減少傾向

シニア世代の中には、孫のためであればどれだけお金を使っても惜しくないと考えている人も少なくないと思います。同調査によると、この1年間に孫のために出費をしたシニアが、孫のために使った平均金額は11万2,715円となりました。これは2015年以降の調査において最も低い金額です。

この結果は、シニアが孫のためにお金を使わなくなったというよりは、新型コロナウイルスにより帰省や里帰りが自粛されたため、祖父母と孫が会う機会が例年に比べて少なかったことが大きく影響していると考えられます。