「イクメン」という言葉が当たり前になり、家事・育児に関わる男性が増えてきました。そんな中でも、なぜかすれ違ってしまう夫婦の気持ち。それは、お互いの考え方が違うからかもしれません。
「質」を求める夫と「効率」を求める妻
「2020年 妊娠期・育児期のパートナーシップ実態把握調査」(株式会社マクロミルと認定NPO法人マドレボニータの協働調べ)によると、夫と妻の家事・育児に対する考え方には大きな差があることがわかりました。
たとえば、夫は「子どものためなら手間は惜しまない」という割合が多いのに対し、妻は「育児の手間はなるべく省きたい」という人が多くなっています。家事・育児の大半を担っている妻はより効率を重視し、関わりが少ない夫の方は効率よりも時間や内容を重視しているということです。
食事の項目でも同じような結果に。「赤ちゃんの食事はできる限り手作りが望ましい」と思っている夫に対し、「レトルトの離乳食など、便利な商品を活用するのもよい」と思っているのは妻ということになりました。
子どもを大切に思う気持ちは、もちろんどちらも変わりません。しかし、実際に家事・育児を担っていてその苦労を知っている妻と、それを知らない夫とでは、考え方に差があるようです。この差が、夫婦間の溝を深めているのかもしれません。