③ 自分の考えを口頭ではなく手紙で伝える

顔を突き合わせてとことん話し合ったBさんに対して、Cさんは手紙でのアプローチという方法をとりました。

「やんちゃ盛りの息子たちの面倒を一切見てくれない夫に腹を立てていたのですが、仕事で疲れて帰ってきたところで長引きがちな話し合いをするのは避けたかったので、手紙を書くことにしました。私自身も落ち着いて自分の考えをまとめることができてよかったと思います」

なかなか子どもと会う時間をとれない夫へ、毎日の子どもの様子を書いた手紙をテーブルへ置いておいたというCさん。すると、顔を合わせるとたまに行事の日程や最近の子どもたちの様子などを夫のほうから聞いてきてくれるようになりました。話題が増えると自然とコミュニケーションをとるようになり、子どもたちと夫の関係も良くなったそうです。

④ 一度思いっきりキレてみる!

我慢に我慢を重ねた末に大爆発してやった!というのが、関東近郊に住むDさんです。

2人の娘を持つDさんの夫は、「女の子は聞き分けが良くておとなしいから育てやすいのよ~」という義母の言葉を真に受けて、のらりくらりと子育てから逃げ続けていたそう。しかも、平日は上司に誘われた飲み会、土日は接待ゴルフや学生時代の友人と久しぶりに会うなど、Dさんがダメと言いづらい理由を盾に家事や育児を丸投げしてきていました。

「そういうズルいところが心底嫌になって、ある日大爆発してやりました。それまで大人しくしていた私が突然キレたからか、よほどインパクトがあったようで、以降は態度が急変しましたよ」

ただしここでDさんは、やみくもにキレ散らかすのではなく、収入や義実家の家族関係のこと、夫がコンプレックスに思っていることといったNGワードは徹底的に避け、『あなたが育児に参加しない』という1点だけに絞って怒りを伝えるよう努力したそうです。夫婦関係を破綻させることなく状況を改善するためには、怒っていることを「ピンポイント」で伝える、いうことが重要なのかもしれません。