「“夜泣き”や“ウンチ”は勘弁」それでイクメンなの?

「イクメン」と呼ばれるパパたちのなかには、妻が良い顔をしないことを知ったら「オレは精一杯育児を手伝っているのに!」と憤慨する人もいるでしょう。けれど、妻たちからしてみれば、「イクメン」な夫がやっていることは子育て期ならすべて当たり前の、日常的なことなのです。

そもそも、育児を「手伝う」というスタンスでいること自体にイラっとくる、という声も聞かれます。生まれた子どもを育みそだてる責任は母親一人が負うものではありません。父親にだって同じだけの当事者意識があって然るべきなのに、夫にはどこか「母親の仕事を手伝ってあげている」感がある。にもかかわらず家の外で「イクメンですね~」ともてはやされている姿を見ては、やるせなくなってしまうという女性も多いのでしょう。

「明日の仕事に差し支えたら困るから、夜泣きの対応は母親がするもの」「おしっこのオムツ替えはできるけど、ウンチは無理」など、妻たちからすれば「それでよくイクメンを名乗れるよね?」と思うような関わり方しかしない父親たちは少なくないようで、妻たちの憤りや諦めの声が聞こえてきます。